初心者でもわかる 金型のキホン
2023.09.29
私たち井本精機は「お客さまにメリットのある金型をつくる」をモットーに、金型製品の業界で40年以上の経験とノウハウで培ってきた技術と信頼のものづくり精神で、新しいことへ挑戦しながら、より良い製品を生み出すことにこだわっています。
そんな私たちのもとには、製造業だけでなく、
いろんな業界の方からのお問い合わせをいただきます。
よく聞かれる質問は意外とシンプルなもので、「これって、金型にできますか?」というもの。
異業種・異業界の方だと確かに、
「どんなふうに相談すればいいんだろう」というところから不安なはず!
(私も未経験から入ったので、その気持ちは少し分かる気がします)
そんな初心者の方にとって難しく感じる私たちの仕事、
「ゴム金型ってなんだ?」「結局、何ができるんだ?」などを、
少しだけわかりやすく伝えられたらと思います。
ぜひ、試作品やゴム部品などをご検討の皆さまのご参考になれば嬉しいです。
今回は、金型の特性や種類、設計による重要性などの基本をまとめてみます。
■金型とは
金型を簡単にいうと、「金属で作られた型枠」のことです。
上下で1セットとなった型に液体のシリコンなどを流し込み、ギュッと直接挟んで型を取るために造られた、成型するための枠になります。
私たちの生活の身近なところでいうと、
タイヤやパソコン、家電、瓶のガラス製品などはすべて、金型からできているんです。
私も入社した当初に「なるほど!」ときちんと理解し、改めて身の回りを見渡してみると、
驚くことにあれもこれも。
暮らしの中の意外と身近なところに金型を必要とする物が溢れていると気づかされたものです。
金型で型をとるメリットは、高品質で高精度な製品が作れること!
しかもある程度の生産数が見込めるのであれば量産が叶うので、製品単価を抑えた製作が可能です。
■金型の種類
金型には色々な種類がありますが、井本精機では、
・ゴム金型(インジェクション、トランスファー、コンプレッション)
・エラストマー金型
・シリコーン、LSR(液状シリコーン)金型
の設計・製作を担っています。
主に、自動車産業や医療、生活用品、美容用品などを中心に、日々最高の金型を生み出すべく試行錯誤しながら設計・製造を行っています!
代表的な金型の種類と製品例
・プレス型:自動車の外装・雑貨類 など
・プラスチック型:自動車・家電製品 など
・鍛造型:オートバイの部品・建設機械の部品 など
・鋳造型:建設機械部品・自動車のタイヤホイール など
・粉末冶金型:電動カミソリの外刃・時計の金属バンド など
・ダイカスト金型:機械部品・自動車エンジンのブロック など
・ガラス型:ビーカー・フラスコなどの理化学用品・照明器具 ほか
・ゴム型:自動車のタイヤ・工業用部品 など
■金型設計の重要性
質のいい金型であればあるほど、製造の現場ではより効率的な成型作業が進みますし、高品質な製品を作ることができます。
つまり、出来上がる製品の良し悪しは、金型の精度によって品質を大きく左右するのです。
ここで知りたくなるのが、「質のいい金型ってどんなもの?」ということ。
実は「金型」が出来上がる前に重要な工程、「設計」があります。
ものづくりが安全かつスムーズに行うための仕組みを考え、ベストな製品を生み出すために考え抜かれた設計は、経験とノウハウによって最適なものを導いていきます。
井本精機がその点において設計時に譲らず考慮しているのが次のことです。
・時間の短縮
・品質を安定させる
・コストを抑える
これらはお客様のニーズに合わせた柔軟な適応力を持ち合わせています。
井本精機はいつも、お客さまが求める形に合わせたベストな金型を選び、適切な製品の提供を行います。
どんなお困りごともまずは一度、お気軽にご相談くださいませ!
あなたのまわりにも、これも金型から作られているかも?と思える製品がたくさんあると思います。
これからも身近なところから、金型を探してみてくださいね。