ジュエリーショップ様からのご依頼
2024.10.28
今回は、以前にもご紹介いたしましたジュエリーケースについて、エンジニアさんの制作に対する想いをさらに沢山聞くことができたので、皆さまにこの想いをお届けしたい!と思い、前回よりもさらに詳しくお話をさせていただきます。
まずは、ご依頼いただいた企業さまのご紹介
宝石工房Van More(ヴァンモア)様 >
始まりは、お客さまが「エラストマー金型」で検索し、弊社を見つけていただいたところから。
ジュエリーケースを製作したいということで、お問い合わせをいただき、今回のジュエリーケース製作が実現しました。
※井本精機では、エラストマー金型製作が可能です!
エラストマーについて、詳しくはこちら>をご覧ください。
井本精機では、ご依頼いただいたお客さまにとって最適なご提案をさせていただくので、「金型」ができあがる前の重要な工程、「設計」の部分から、時間短縮・品質安定・コスト削減など「お客さまにメリットのある金型をつくる」をモットーに、より良い製品を生み出すことにこだわっています。
今回も「お客さまにとって最適は何だろう?」と何度も打合せを重ねる中で、最初はエラストマーを想定されていたものの、さまざまな視点でご提案させていただき、エラストマーではなくシリコーンで製作することにいたしました。
ジュエリーケースはヴァンモア社長様が自らデザイン、モデリングされています。
各部品のモデルはこのような感じです。
さすがのジュエリーデザイナーさんならではのキレイなフォルムかつ製品機能的にも考えられているものでした。
しかし、これが型成形で成立する形状なのかどうかまでは社長様の方では分からないので、
「ここの形状を変更していただけますか?」
「こうした方が製品の強度が増しますよ」
「このカタチにした方が製作コストが下げられます」
などと打合せを重ねました。
とても柔軟にデザイン変更していただき、かつ金型にも興味をもっていただき、
楽しく、やりがいのある「ものづくり」の仕事ができました。
(今回の金型の一部がこちらです。)
シリコーンは成形直後は特に裂けやすいので、出来るだけ作業がスムーズになるように、無理な脱型(だっけい)が少ないように考慮して製作を行っております。
弊社の金型は、いろんな業界の方からのお問い合わせをいただきます。
とはいえ、異業種・異業界の方だと
「金型でこれは作れる?」「専門用語が分からないけど上手く伝えられるだろうか…?」など、不安も多いはず。
(実際に私が未経験から入ったので、その気持ちは少し分かる気がします)
ですが、私たちも異業界のことは分かりません。
だから、お互いの強みと知恵を出し合って、「ものづくり」をしていく。
そんな仕事が出来たらなあ、と思います。
どんな業界の方も、みなさまお気軽にご相談下さい!!