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井本精機に寄せられる金型に関するご相談

2023.12.25

日々のこと

今年2023年も残りわずかとなりました。
この数年は景気や物価の変動によって大変なこともありましたが、そんな中でも製造の現場では小さいながらもコツコツと新たな挑戦を繰り返し、力強さを感じることも沢山ありました。
来年もモノづくりの現場や関わる方々がさらに元気になれば!と願いながら、今年1年の皆さまから井本精機にお声がけいただいたご質問やご相談を振り返ってみたいと思います。

 

2023年ご依頼が多かった金型、上位TOP3!

1.熱可塑性エラストマー金型

井本精機では従来のゴム金型と同等に、熱可塑性エラストマー金型のご相談を最も多くいただくようになりました。
熱可塑性エラストマーは、ゴム特有の弾性がありながら熱によって軟化する素材のため、ジャバラなどのアンダーカットのある製品において、ご要望とマッチする機会が多かったように思います。

ご提案の際は多くの方がその方法に驚かれ、興味をお持ちくださいました。
ゴム金型屋のノウハウを持つ井本精機だからこそ、これからも期待に応えてまいります。

 

2.ゴム金型の成形・簡易化・自動化
井本精機が金型を作る際には必ず、工程における様々な作業を効率的にすることと高品質を叶えることを常に考え、簡易化や自動化の実現を目指しています。ご相談いただくお客さまごとに優先事項は様々ですが、皆さまが困っている状況を聞き、課題解決のご提案をさせていただきました。

 

3.液状シリコーンについてのご相談

ゴム金型・エラストマー金型に次いでご相談が多かったのが液状シリコーン金型のランナーレス成形に関することでした。射出成形において樹脂を流し込むための経路となるランナーは、エコ素材であればリサイクルされるものの、多くは不要なものとして捨てられてしまうため、素材ロスが生じてしまいます。

井本精機では、弊社オリジナルのコールドランナーシステムおよびシャットオフバルブ機構により、低コストでのランナーレス成形を可能にする実績もあり、お問合せいただくことが増えました。

 

どのケースも、お問合せいただいた際にしっかりとご要望や課題、イメージをヒアリングさせていただきながら、ゴム金型で培ったノウハウと知恵で、ご提案やアドバイスをさせていただきました。

 

井本精機によく寄せられるご質問

ゴム金型やエラストマー金型のご依頼やご質問はより具体的なお話をすることが多いのですが、実際はその手前でも不安や疑問をお持ちの方も多くいらっしゃいます。
最後に、井本精機によく寄せられるご質問をいくつか、お届けいたします!

 

●どんな製品でも、自動・無人で取り出せますか?
まずは製品図をお見せください。製品図から弊社エンジニアで検討させていただき、最適な脱型方法をご提案させていただきます。なお、製品3Dモデルがあるとより判断・検討しやすいので、ご用意のある方は合わせてお送りください。

●何万ショット、何年使えますか?
実際はゴムの材質やメンテナンスの具合のほか、様々な要素が関係するので一概にはお伝えしづらいところです。
一例ですが先日丁度、30年ぶりに金型を作り直すことになったお客さまがいらっしゃいました。このときはさすがに30年という年月からくる経年劣化・老朽化がきっかけでご相談いただきました。
金型自体は費用がかかるものですので、できるだけ長く使っていただけたらという想いで設計・製作させていただいております。

●遠方でもいいですか?
全国対応が可能です。移動が難しい場合もzoomでの打合せも実施いたしますのでお気軽にご相談ください。

●納期について教えてください。
物にもよりますが、試作ですと最短2週間程を目安で期間をいただいております。
実際に金型・装置を製作する場合は、1ヶ月~ 3ヶ月程を目安としております。

 

今年も皆さまと様々なお話をさせていただき、ありがとうございました。
皆さまのご要望が私たち井本精機の経験と学びとり、次にまた、皆さまのお役に立てるよう、ノウハウを積み重ねてまいります。

来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。

ゴム金型、自動脱型装置、エラストマー金型、シリコーン、LSR(液状シリコーン)金型のこと、
お気軽にご連絡ください。

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