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エラストマーとアンダーカット

2024.03.01

金型

今年もはや2ヵ月。井本精機は日々変わらず、お客様からのご相談・ご依頼をもとに金型に向き合っております。

さて、前回より「エラストマー金型」をより深く知っていただくため、全4回のシリーズでエラストマーについてご紹介しておりますが、2回目となる今回は、エラストマー金型の中でも弊社のノウハウが活かされる「アンダーカットがある製品」について、お話したいと思います。

 

アンダーカットとは?

アンダーカットとは、金型の抜き方向に対して突き出したり隠れたりする部分があるものを言います。
例えば下図を見ると、凸凹と突き出したり窪んで隠れていたりしますよね。このような形状が「アンダーカット」です。

アンダーカットのタイプとしては、ジャバラやホース、ブーツなどと呼ばれるものから、
部分的に突起のある形状を有するものに対しても、「アンダーカット」と言うこともあります。

 

アンダーカットのある形状を成形する金型って?

ところで皆さんは、アンダーカットを知れば知るほど、
「こんな複雑な形をどうやって金型から取り外すの?」
と、疑問に思いませんか?

皆様が疑問に感じるのも無理はありません。
なぜなら、実際に通常のプラスチック成形ではアンダーカットが多いジャバラやブーツなどの成形は難しいからです!

例えばそれを叶えようとすると、コアをスライドさせたり、より複雑な動きを加える必要が出てくるので設計が複雑化し、その結果、実現できなくなることもよくあるケースでもあります。

では、どうやってアンダーカットのある形状を取り出すのか。
実はそれこそが、ゴム金型のノウハウを持つ井本精機だからこそ得意とする、エラストマーの特性を活かした脱型方法です。

実際にプラスチック成形メーカー様から、「なるほど!こんな方法があったんですね!」と驚かれることも多いアンダーカットのある製品、エラストマー製品の脱型について、次の回で詳しくご説明しますので、お楽しみに。

ゴム金型、自動脱型装置、エラストマー金型、シリコーン、LSR(液状シリコーン)金型のこと、
お気軽にご連絡ください。

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